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何が変わった? 横浜F・マリノスが後半5得点。破壊力抜群の攻撃を取り戻した方法【コラム】

シリーズ:分析コラム text by 加藤健一 photo by Getty Images

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 明治安田生命J1リーグ第7節、横浜F・マリノス対横浜FCが8日に行われ、5-0でマリノスが勝利した。前半はシュート数で横浜FCが上回る展開となったが、47分の先制点を皮切りにマリノスが得点を量産。ハーフタイムを経てマリノスは改善を施し、チームに破壊力抜群の攻撃が蘇っていた。(取材・文:加藤健一)


小川航基を警戒しすぎていた


【写真:Getty Images】

 横浜F・マリノスの最終ラインにとって最も警戒すべきは1トップに入った小川航基だった。角田涼太郎はこの一戦を前に「どの段階で防ぐかを考えなければいけないし、自由にやらせないのが一番」と話していた。しかし、立ち上がりからボールを保持して押し込んだマリノスは前半、何度かカウンターからチャンスを作られていた。

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「前半は自分たちのボールの取られ方、ファーストディフェンス、カウンターみたいなシチュエーションを作られることが多かった。やっぱり、相手の1トップを警戒しすぎて引きすぎていた。自分たちがもう1つ、ボールにチャレンジできるシーンは何個かあったはず。その対応で後手に回ってしまった部分はあるので、後半はもう1個(前に)出ていって、相手を自由にさせないように意識した」

 常に主導権を握り、相手を押し込み続けたいマリノスにとって、ボールを失った瞬間に奪い返すカウンタープレスは生命線でもある。そのためにはフィールドプレーヤー10人がコンパクトになり、ボールにアタックする意識を持ち続ける必要があったが、前半はピッチコンディションも影響してか、プレスが一瞬遅れて後手に回るシーンが何度かあった。

 ハーフタイムを経て修正が加えられ、後半開始早々にその効果を得ることになる。

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