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日本代表 5か月前

ミャンマー戦に抱く疑問。ベストメンバーで叩き潰すことだけが予選の有効活用なのか【西部の目】

シリーズ:西部の目 text by 西部謙司 photo by Shinya Tanaka,Getty Images

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 サッカー日本代表は16日、FIFAワールドカップ26アジア2次予選兼AFCアジアカップ2027予選でミャンマー代表と対戦し、5-0で勝利した。日本代表は主力を欠きながらも、相手にシュートを1本も許さずに勝利している。実力差が明らかだったこの試合を、果たしてどう評価すべきなのだろうか。(文:西部謙司)

サッカー日本代表に敗れたミャンマー代表
【写真:Getty Images】


評価が難しいミャンマー代表戦の5-0

 ワールドカップ2次予選の緒戦、日本代表は5-0とミャンマー代表を難なく下した。負傷による選外と不参加、離脱が計9人にも及んだが、プレーのコンセプトはこれまでどおり。隙のない試合運びだった。リラックスしすぎることなく、しっかりと集中したプレーをしていたのは称賛に値する。ただ、この試合の内容を評するのは正直難しい。

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 ミャンマー代表は最初から全員が自陣に引いて守備を固めている。11分に上田綺世の先制点が入り、鎌田大地、再び上田と加点して3-0になっても、ミャンマー代表はなお守備に徹していた。日本代表から勝ち点をとるより、なるべく失点しないのが目標だったのだろう。

 シリア代表、北朝鮮代表が同じ考えでも不思議ではない。日本代表を除いた3チームでの2位争い、得失点差で不利にならないように失点を減らすことに注力する戦い方はありえる。

 力の差があっても全員で守られれば得点するのは簡単ではないが、逆に日本代表にとっては1点とればほぼ勝負は決まる。相手が攻めてこなければそのまま勝つし、攻めてきたらスペースが空くので追加点のチャンスは増える。

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