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痛恨の極み。三笘薫を取材するはずが…。ブライトンの歴史的瞬間。決して忘れられないスターの行動【現地取材コラム】

シリーズ:コラム text by 内藤秀明 photo by Getty Images

筆者のミス



 試合後1時間程度経過してからスタジアムの外に出ても、ファンたちの興奮は止まらなかった。チャントを大声で歌い興奮し続けるファンも多い。記者会見でもロベルト・デゼルビ監督は興奮気味だったように思える。勝利の立役者の一人であるビリー・ギルモアに対して「インクレディブル、インクレディブル、インクレディブル」と繰り返した。

 最後に、恥ずかしい話だが、筆者は自分のミスを告白しなければならない。というのも本来聞けたはずの三笘のコメントを聞けなかったのだ。

 従来、私服に着替えてからミックスゾーン(取材エリア)に現れる日本代表戦士だが、この日はユニフォーム姿のまますぐに出てきたそうだ。

 「少し待ってからいったほうがいいよ」というアドバイスを聞き、少しメディアルームで仕事をしてから向かったところ、三笘はすでに帰宅してしまっていた。

 わざわざ高い旅費をかけて日本からブライトンにまで来て、ご機嫌かもしれない三笘へのインタビューの機会を逃すとは…。痛恨の極みである。自分に用心が足りていなかった。もし念の為、先にミックスゾーンで待っていれば、一人で三笘に質問できたかもしれないことを思うと、後悔の気持ちがつのるばかりだ。

 「こんなことは初めて」と聞いたが、なんで今回に限って…。ただ、もしかしたら、それほどに今晩は特別な夜だったのかもしれない。そういうことにしておこう。

(取材・文:内藤秀明【ブライトン】)

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【了】

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