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サッカー日本代表「偽9番」の可能性。0トップの新布陣を採用か。タイ代表戦で「戦術の幅を広げる」

text by 編集部 photo by Getty Images

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アクシデント続出でサッカー日本代表は新布陣をテスト?

カナダ戦に出場した南野拓実
【写真:Getty Images】

 サッカー日本代表は2024年1月1日、TOYO TIRES CUP 2024でタイ代表と対戦する。別メニュー調整が続く浅野拓磨と上田綺世について、森保一監督は前日会見で「明日の試合での起用は考えていません」と欠場を明言。細谷真大の先発が想定される中で、「0トップ」というオプションも試合展開の中で披露されるかもしれない。


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 全体が公開された30日の練習では、サイド攻撃から素早くゴールに迫る動きの確認が行われた。その中で細谷とともに南野拓実がトップの位置でクロスに飛び込むシーンもあった。純粋な「9番」ではない南野や伊東が最前線に入ることになれば、これまでとは異なるタスクを担うこととなりそうだ。森保監督はFWの起用プランについて明かしている。

「昨日(30日)の練習では拓実にトップ(9番)の練習をしてもらっています。FWが(細谷)1人になったので、伊東純也であったり、堂安律であったりというところも、1トップなのか0トップなのか、いろいろ考えて明日(1日)の試合ではチャレンジしていきたいですし、我々の戦術の幅を広げるいい機会になる」

 0トップとは一般的に、最前線に古典的なストライカーを置かない配置を指す。最前線に配置された選手は「偽9番」と呼ばれ、「偽9番」が流動的に動くことで空いたスペースを、ウイングや2列目の選手が突くのが定石とされる。

「(古典的な)1トップというよりは、周りの選手を活かしながらプレーする1トップだと思っている」と話すのは堂安。フライブルクでは右WGや右WBが主戦場だが、ガンバ大阪時代やビーレフェルトでも2トップの一角を含めた最前線でのプレーを経験しているという。最前線でのプレーも「問題なくできると思います」といい、今季はリーグ戦で1得点にとどまっているが、「2024年は数字にこだわりたい」と意気込んだ。

「0トップ」がオプションになれば、伊東純也や今回は招集されていない三笘薫や久保建英といった得点力のあるウイングを擁する日本代表に大きな上積みが期待できる。タイ代表戦は指揮官の言葉通り、「戦術の幅を広げるいい機会になる」かもしれない。

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【了】

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