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サッカー日本代表が抱えるジレンマ…。三笘薫や久保建英の活躍に複雑な思い「幸運を祈ると言ったら嘘になる」【英国人の視点】

シリーズ:英国人の視点 text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

「本当に驚いている」三笘薫をめぐる問題

ブライトンで負傷した三笘薫
【写真:Getty Images】



 三笘はアウェイで行われた9月9日のドイツ代表戦以来、日本代表でプレーしていない。10月のカナダ代表、チュニジア代表との親善試合、11月のミャンマー代表、シリア代表とのFIFAワールドカップ26アジア2次予選を欠場し、(国際Aマッチデーではない)国立競技場での元日のタイ代表戦のメンバーにも選ばれていない。

 これらの欠場は表向きにはフィットネスの問題によるものとされている。ただ、12月21日のクリスタル・パレス戦で負傷するまで、ブライトンではシーズンを通して1試合しか欠場していない。10月に日本代表を離脱する前の4試合と離脱後の5試合を含めて、今シーズンはこれまで24試合中20試合で先発出場している。10月の日本代表から外れた際にクラブを率いるロベルト・デ・ゼルビ監督が発したコメントにはほんの少しの不誠実さを感じる。

「メディカルスタッフには負傷から復帰するのに4~6週間かかると言われたので、本当に驚いている」。アジアカップのメンバーが発表された後、米メディア『ユーロスポーツ』はブライトンのイタリア人監督のコメントを伝えた。「私としては、彼がアジアカップでプレーできると考えるのは難しい」。

 リバプールのユルゲン・クロップ監督も、遠藤航がカタールに向かうというニュースに対して、同じように控えめな反応を示している。日本代表のキャプテンとエジプト代表のチームメイトであるモハメド・サラーが、それぞれアジアカップとアフリカ・ネーションズカップから速やかに退くことを願うとコメントした。

「幸運を祈ると言ったら嘘になる」と前置きしつつ、「個人的な観点から言えば、彼らがグループリーグで敗退しても、私はそれほど不満には思わないが、おそらくそれは不可能だろう」とクロップは語っている。

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