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優勝候補はどこだ! 欧州CL戦力値ランキング1~8位【ベスト16決定版】最新メンバーを分析。期待できるのは?

シリーズ:欧州CL戦力値ランキング text by 編集部 photo by Getty Images

2位:マンチェスター・シティ(イングランド)

マンチェスター・シティ
【写真:Getty Images】


監督:ジョゼップ・グアルディオラ(8年目)
23/24欧州CLグループリーグ成績:6勝0分0敗(1位)
戦力値:91(攻撃力24、守備力22、選手層22、勝負強さ23)

 ジョゼップ・グアルディオラの長期政権となっているマンチェスター・シティは昨季、悲願のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)制覇を成し遂げ、クラブの歴史に新たな1ページを刻んだ。そして王者として迎えた今季は、グループリーグを全勝で終えるなど、相変わらずの強さを誇示。優勝候補の一角と言っていいはずだ。

 今季前半戦はプレミアリーグで4戦未勝利を味わうなど、昨季に比べると不安定な戦いだった。しかし、後半戦に急加速するのがペップ・シティの強みであり、実際に現在はリーグ戦6連勝中と勢いを取り戻している。その中で最もプラス材料となっているのが、世界最高峰のMFとも呼び声高いケビン・デ・ブライネの戦列復帰で、早くも格の違いを見せつけている。彼の復帰によって好調のフィル・フォーデンやフリアン・アルバレス、怪物FWアーリング・ハーランドがより輝くのは間違いなく、もともと高かった攻撃力は今後さらにパワーアップするだろう。

 一方でルベン・ディアス、ジョン・ストーンズ、マヌエル・アカンジら錚々たるメンバーが揃っているDF陣だが、昨季ほどの堅守は見られない。基本的に長い時間ボールを保持し押し込んでいるため、被シュート自体が少ないのだが、今季はどうもワンチャンスを決められてしまうケースが目立っている。事実、今季リーグ戦における失点期待値「22.29」に対して総失点数は25という結果だ(データは『understat』を参照)。CLまでにこのあたりを改善する必要はあるかもしれない。

 また、懸念点があるとすれば、デ・ブライネとロドリが万全な状態で大会を駆け抜けられるかどうかだ。あまりに存在が大きすぎるため、不在となるとチームにかなりの影響が出てしまう。とくにロドリの不在時は勝率がガクッと落ちるというデータがあり、グアルディオラ監督とサポーターはアクシデントが起こらぬよう願っているはずだ。

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