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2月23日、明治安田Jリーグ2024シーズンが幕を開けた。楽しみの一つは新加入選手の活躍だ。近年、筑波大学からJリーグの舞台に飛び込み瞬く間にプレミアリーグまで上りつめた三笘薫を筆頭に、即戦力級の大卒選手が増えている。今回は即戦力での活躍が期待される期待の大卒選手を紹介する。

MF：植村洋斗（うえむら・ひろと）

所属先：ジュビロ磐田
出身大学：早稲田大学
生年月日：2001年8月26日

　植村洋斗は日大藤沢高校時代に攻撃的なポジションでプレーし、3年次には全国高校サッカー選手権大会にも出場した。早稲田大学進学後はボランチを主戦場とし、U-23日本代表にも選ばれた。2022年7月にはジュビロ磐田への加入が決まっている。

　一本のパスで局面を一気に変える力は折り紙付きだ。ピッチを見渡し、攻撃の糸口が見つかるや否やそこに正確なパスを送り込む。ボールキャリーの能力にも優れ、自分で運んだ方が良いと判断するとドリブルで相手を剥がし、得点に結びつくようなパスを送る。

　しかし、攻撃ばかりに意識が集中していないところも彼の持ち味だ。ボールを落ち着かせるべき場面ではあえてゆっくりプレーすることで、前がかりになった相手の勢いをそぐ。試合を俯瞰で見ることができるゲームメイカーだ。

　中盤が本職の植村だが、けが人が相次いだため、開幕節のヴィッセル神戸戦は右SBでの出場となった。41分には神戸左WG汰木康也のシュートをゴール前まで戻ってブロック。防いでいなければ確実に決まっており、彼の視野の広さが活かされたナイスプレーだった。今後もアピールを続け、大卒1年目からスタメン定着といきたいところだ。