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日本代表 2か月前

退屈な試合に…。サッカー日本代表、北朝鮮戦全選手パフォーマンス査定。勝利も高評価は…

シリーズ:日本代表パフォーマンス査定 text by 編集部 photo by Getty Images

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【写真:Getty Images】


板倉滉(背番号4)
北朝鮮代表戦:フル出場
評価:B

 キャプテンマークを巻いたこの試合では、攻守ともに安定感のあるプレーを披露。左サイドの援護に回った町田浩樹の背後を素早くカバーするなど、堅実な守備対応を見せ、地上戦勝率100%(1/1)、空中戦勝率83%(5/6)を記録した。攻撃の組み立ての際には町田、田中碧とともに高い位置でボールを回して相手ブロックを揺さぶり、ギャップを突いて単騎で前線まで持ち上がるプレーが見られた。これを決定機に繋げるためには、チームとして同選手からボールを引き取る役割を担う選手を設定しなければならない。

町田浩樹(背番号15)
北朝鮮代表戦:フル出場
評価:B

 随所でフィジカルの強さを見せ、前から潰しに行くディフェンスで北朝鮮代表の縦パスをシャットアウト。不安定な守備が目立った伊藤洋輝のカバーリングで汗をかき、左サイドで相手に攻撃の起点を作らせなかった。28分に訪れた被カウンターの場面では冷静な対応でピンチを脱している。その一方で、強みであるはずのエアバトルには少し不安が残るシーンもあり、47分にはシンプルなロングボールで相手にチャンスを作らせてしまった。ロングパス成功率が14%(1/7)とかなり低く、後方からの攻撃への貢献度をもう少し上げたい。

菅原由勢(背番号2)
北朝鮮代表戦:74分OUT
評価:B

 序盤から積極的なオーバーラップを見せて、前方の堂安律をサポート。豊富な運動量で上田綺世、堂安とともに右サイドの攻撃に厚みをもたらした。課題を残したのが、クロス精度。ポケットからのクロスはなかなかボックス内の味方選手に届かず、相手DFのクリアを受け続けてしまった。競り合いの場面で相手選手の肘が顔面を強打するなど、激しいフィジカルコンタクトに悩まされたこともあって、オランダでの好パフォーマンスが再現されたとは言い難い。毎熊晟矢、橋岡大樹の台頭で代表での立場はこれまで以上にぐらついている。

伊藤洋輝(背番号21)
北朝鮮代表戦:フル出場
評価:C

 80分に上田綺世の裏抜けに反応してスルーパスを出したが、それ以外には攻撃において効果的な役割を果たすことは出来なかった。前田大然が内側のレーンに入った際に、大外のレーンを駆け上がって高い位置でボールを持つまでは良いものの、そこから縦に刺すパスが出せない。セーフティーなバックパスを選択するシーンが多かった。さらには、サイドをぶち抜かれそうになり手を使ったプレーで警告を受けたシーンも。47分の北朝鮮の決定機では誰よりも早くセカンドボールに反応したことで失点を防いだが、その活躍を考慮に入れてもこのパフォーマンスでは厳しい評価は避けられない。

谷口彰悟(背番号3)
北朝鮮代表戦:73分IN
評価:A

 徐々に北朝鮮のチャンスシーンが増加し、日本の最終ラインがずるずると下がっていた中で投入された。谷口が3バックの中央に入ったことで状況が好転し、適切なライン設定ができるようになった。日本が再び攻勢を強めるのに大きく貢献をしたと言えるだろう。地上戦勝率は100%(3/3)を記録し、後半終盤の守備では抜群の存在感を放った。

橋岡大樹(背番号14)
北朝鮮代表戦:74分IN
評価:B

 後半途中から[3-4-3]の右ウィングバックとしてプレー。前からガツガツ奪いに行く守備や、ダイナミックな攻撃参加で停滞気味だった右サイドの攻撃を再起動することに成功した。また、谷口彰悟とともに守備に安定感をもたらした。思い切りのよいミドルシュートを放つ場面もあり、もっと長くそのプレーを見たい。次戦が楽しみな好パフォーマンスだった。

長友佑都(背番号22)
渡辺剛(背番号16)
北朝鮮代表戦:出場なし
評価:なし

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