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Jリーグ 2年前

「みんな大人しい」清武弘嗣の目にサガン鳥栖の現状はどう映るのか。J1残留への覚悟「それをやめたらチームが死ぬ」【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 フリーライター photo by Getty Images

「鳥栖というチームは本当に…」

サガン鳥栖の清武弘嗣
【写真:Getty Images】

「鳥栖というチームは本当にみんな真面目で大人しい。いい意味ですごく純粋にサッカーをしていると思います。その分、結果が出ないとメンタルも沈んでくる。そういう時こそ明るく仕向けたり、声を出したりすることは絶対に必要。苦しい状況に変わりはないですけど、チーム全体のモチベーションが上がるようにやっていければいいと思います」


 それは自身が代表の若手だった頃、先輩の川島永嗣(ジュビロ磐田)や長谷部誠(フランクフルトU-21コーチ)、長友佑都(FC東京)らが見せていた立ち振る舞いなのだろう。それを脳裏に描きつつ、清武は鳥栖に活力を与えようとしている。夏場の移籍加入組が数人いて、確固たる基盤が固まっていないチームだからこそ、よりベテランの統率力が重要になる。彼とGK朴一圭の存在価値は極めて大きいのだ。

 川井監督も高い技術やアイディアを持ち、自らアクションを起こして変化をつけられる清武を高く評価し、頼りにしている。清武自身も「健太さんのサッカーは練習からすごく面白いし、言っていることも納得できる。『サッカーって改めて面白いな』と感じられている」と前向きに言う。だからこそ、残り13試合で清武弘嗣の底力を示し、自分を呼んでくれた指揮官に恩返しをしたいという気持ちは非常に強いのだ。

「セレッソを優勝させる」という今季当初の目標が「鳥栖の残留」に変化したが、清武に完全復活のチャンスを与えられたのは確か。かつてニュルンベルク時代にブンデスリーガ2部降格を強いられた苦い経験も生かしつつ、持てる力を全て出し切り、救世主として大きな仕事を果たしてほしい。

(取材・文:元川悦子)

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