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Jリーグ 1か月前

「怖い存在にならないと」ヴィッセル神戸、宮代大聖は「後悔したくない」からゴールを奪える。ついに突破した2桁の壁【コラム】

シリーズ:コラム text by 河治良幸 photo by Getty Images

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明治安田J1リーグの第35節、ヴィッセル神戸対ジュビロ磐田が1日に行われ、2−0で神戸が勝利した。この日貴重な先制点をあげた宮代大聖は、リーグ戦の得点を2桁の10に伸ばしチームを牽引している。ここまで数々のクラブを渡り歩いて成長を見せている24歳は、チームをJ1連覇に導くことができるだろうか。(取材・文:河治良幸)

隙を逃さなかった神戸の鋭いカウンター

ヴィッセル神戸
【写真:Getty Images】

 ヴィッセル神戸は18位のジュビロ磐田とホームで対戦。雨天のためノエビアスタジアム神戸の屋根が閉じられて行われたが、良好とは言えないピッチ状況の中で、神戸は5バックで守備を固める磐田のゴールをなかなかこじ開けられないまま前半を終えた。

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 このまま苦しい試合展開も予想された後半の立ち上がり、神戸は中盤の攻防で、磐田に生じた隙を逃さずに鋭いカウンターを繰り出す。

 磐田の右サイドでボールを持つジョルディ・クルークスを挟み込むと、中央にこぼれたボールをインサイドハーフ(IH)の井手口陽介が相手ボランチの中村駿より先に触り、そのボールがタッチライン際で前を向いていた宮代大聖に渡った。

 そのまま勢いを落とさず縦に運ぶ宮代に、負けじと井手口が並走。右センターバック(CB)のハッサン・ヒルが宮代に対してプレスに出てきたタイミングで内側でボールを受けると、前線の中央で待ち構えるFW大迫勇也に縦のパスを付ける。

 一瞬フリーになった大迫がフィニッシュに持ち込む前に、磐田も残る2人のCBが対応に来たが、粘り強くキープする大迫に対して、リカルド・グラッサが触ったボールが伊藤槙人に当たったこぼれを大迫が拾い直し、左横に走り込む宮代に通した。

 それまで神戸のシュートを何度も阻んできた川島永嗣が守るゴールを破った宮代は次のように振り返った。

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