セレッソ大阪(12位)
監督:アーサー・パパス
成績:5試合1勝2分2敗(勝ち点5)
決して悪い成績ではないが、開幕戦以降、勝利が奪えていないという点では予想外である。
アーサー・パパス監督率いるセレッソ大阪は、リーグ開幕戦でガンバ大阪と激突。新体制初戦ということもあってチームの実力は未知数だったが、蓋を開けてみると昨季4位の相手に5-2で勝利。生え抜きの北野颯太が2ゴール1アシストの活躍を見せ、宿敵を文字通り粉砕する大勝をあげた。
完璧なスタートに成功し、期待と希望にあふれていたC大阪だったが、その後は勝ち点が伸び悩んでいる。
大阪ダービー以降は、第2節の湘南ベルマーレ戦(1-2)、第3節の柏レイソル戦(1-2)と2連敗を喫すると、復調を目指す第4節のアルビレックス新潟戦(2-2)と第5節の名古屋グランパス戦(1-1)では引き分け。開幕戦の勢いを持続させることができていない。
サポーターを心配させているのは、直近に行われた2試合でのドローだろう。
新潟も名古屋も、今季開幕から不振にあえいでいるチームであり、大方の予想ではC大阪が優勢だと思われていたが、結果はどちらの試合でも勝ち切ることは叶わなかった。
特に名古屋戦では合計24本のシュートを放ち、ゴール期待値は「2.16」を記録していたのにも関わらず、ゴールネットを揺らしたのは1回のみ(データサイト『SofaScore』を参照)。名古屋の必死のディフェンスに苦しみ、猛攻を仕掛けるも最後まで決定力に欠けた。
チームが勝利から長く遠ざかれば、それだけ選手たちの調子も下降する。その逆も然りであり、開幕戦で粉砕したライバルは、次の試合で調子を取り戻して現在リーグ戦2連勝中だ。C大阪も悪い流れを断ち切り、上昇に転じることができるだろうか。
