「懸念点を挙げるとすれば…」「あまり長く在籍する選手ではない」
「懸念点を挙げるとすれば、シーズンを通して高いパフォーマンスを披露したことがあまりないこと。継続して活躍できたのは昨シーズンが初めてではないか。ユールゴーデンに来るまでのヒュメットは、1シーズンのうち時期によって好不調の波があった。それに所属クラブを変えることが多く、1つのクラブにあまり長く在籍する選手ではない。選手の移籍にはさまざまな要因が絡むが」
ヒュメットの人物像について掘り下げてみたい。これまでのキャリアを振り返ると、家族に関するエピソードが出てくる。
昨年5月のスウェーデンリーグ・ブロマポイカルナ(ブロンマポイカルナ)戦でハットトリックを達成したヒュメットは、そのときの試合球をマルメに住む母親にプレゼントしたという。エレブロー時代には、得点後、病を患っていた母方の祖母に対してサポートを示すゴールパフォーマンスを見せた。
トロワ在籍時は、慣れない一人暮らしやフランス語の習得に苦労していたとき、兄によく相談していたらしい。ヒュメット曰く、兄はサッカーに造詣が深く、昨シーズンは兄のアドバイスのおかげでペナルティエリア内での動きが改善されたようだ。
また、ユールゴーデン時代のヒュメットに何度か取材したモルク氏はこう語っている。