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欧州の各国リーグは終盤戦に突入。クラブのフロント陣としては来季のチーム編成にも目を向け始めている頃だろう。今季セリエAで優勝争いを演じているナポリは、菅原由勢に接触をしている様子。サウサンプトン、そして、日本代表でも苦しい状況にある菅原がナポリ行きを選択したとき、そこに待ち受けている現実とは。(文:佐藤徳和)
セリエAで優勝争いを演じるクラブが菅原由勢に接触
【写真:Getty Images】
カンピオナートはシーズン佳境を迎え、各クラブは同時に来季に向けた補強に動き出している。そうした移籍市場の動きの中で、一人の日本人ジョカトーレの名前が浮上した。サウサンプトンに所属する菅原由勢だ。第30節を終えて、首位インテルを勝ち点3差で追うナポリが、この日本代表DFの獲得に関心を示しているという。
この移籍情報が、発信されたのは3月25日。スペインのスポーツメディア『Relevo』で活躍するイタリア人ジャーナリストのマッテオ・モレットによって明るみに出た。今回の移籍情報は、この世界のエキスパートで、パートナーでもあるファブリツィオ・ロマーノの公式YouTubeチャンネルで、明かされている。
「ナポリがスガワラにとても強い関心を抱いている。すでに双方の間で、数回の接触があり、この夏に移籍する可能性が高い」と発言したことで、現地メディアの多くが、このニュースを取り上げた。
菅原について、興味を持ったイタリアのクラブが現れたのは、これが初めてではない。まだAZアルクマールに所属していた昨年3月には、インテルが目を向けはじめた。オランダ代表DFデンゼル・ダンフリースの契約が、2025年6月30日までとなっていたため、その後継者の最有力候補として菅原の名前が挙がった。
だが、菅原への関心は噂の域を出ず、ダンフリースの契約更新は成立されないまま、新シーズンに突入。結局、契約が正式に延長されたのは(2028年6月30日まで)、昨年11月のことだった。