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Jリーグ 1か月前

ベガルタ仙台でゴールを重ねるため、宮崎鴻は要求する。「名願斗哉だったら…」「競り勝っているのになんで…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 小林健志 photo by Getty Images

苦しい状況で「一仕事」「(オナイウ)情滋が入って、ちょっと変わった攻め方というか…」

 3月30日のJ2第7節カターレ富山戦は、試合の序盤でMF相良竜之介が負傷し、開始わずか10分で宮崎は急遽交代出場することとなった。準備も思うようにできていない中でプレーすることとなった宮崎だったが、この難しい状況で結果を残す。

 29分にDF真瀬拓海が右サイドを抜け出し、相手陣内の深い位置からマイナスのグラウンダークロスを入れる。これに宮崎が落ち着いて左足ワンタッチで合わせて、シュートを決めて先制に成功した。後半にはFWエロンも負傷する苦しい展開だったが、逃げ切って1-0で勝利。宮崎のゴールは決勝点となり、勝利に大きく貢献した。

 そして4月5日に行われたJ2第8節ブラウブリッツ秋田戦で、宮崎は6試合ぶりに先発メンバーの座を勝ち取った。この日は前節で負傷した相良、エロンがメンバー外となり、さらにはMF武田英寿も警告の累積で出場停止。チームとしては苦しい状況で迎えた一戦だったが、またしても宮崎は一仕事して見せた。

 10分、ロングボールを宮崎が体を張っておさめると、駒澤大で同期のFW荒木駿太にパス。荒木が右サイドを駆け上がるMFオナイウ情滋にパスすると、オナイウは自分でゴール前まで駆け上がってシュートを決めた。ゴールの起点となるプレーを見せ、この試合もこれが決勝点となって1-0で連勝。フィジカル勝負を仕掛けてくる秋田に対しても、当たり負けしない宮崎の強さが生きた試合だった。

 試合後、宮崎はオナイウのゴールの場面を振り返り、「1点目のところも相手の最終ラインにしっかり競り勝ったところから速い攻撃で、この試合は情滋が入って、ちょっと変わった攻め方というか、速い攻撃からゴールすることができた。ああいう得点パターンも出てきたというのは、すごい良いことかなと思います」と自らが競り勝ったところから速攻によるゴールが生まれたことを喜んだ。

 ゴールに絡み続けられていることについて、大きな手応えを感じている。

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