手応えと課題「競り勝っているのになんで…」

【写真：Getty Images】

「ボールが集まってくるようになりましたし、ゴールの匂いがするチャンスにはしっかり関与することができているので、この調子の良さと流れを切らさず、また練習から良い準備していきたいです」

　連係面についても「チームとしてやることが整理されてきて、もう一人一人の役割や仕事がハッキリしてると思う。ラグが無いと言いますか、みんな迷いなく次のプレーに移れていると思うので、そういったところから良い連係につながっているのかなと思います」と他の選手の役割が整理され、スムーズに味方と関われる実感を得ていた。

　そんな中、この試合は追加点を奪うことができなかった。

「ロングボールのところは負けなかったのですが、競り勝った後、後ろに走っていく人がいなくて、競り勝っているのになんで行ってくれないんだという思いは、正直自分のところではありました。

　前半はそうしたプレーを(荒木)駿太とかがやってくれていたんですけど、駿太がいなくなった時に（名願）斗哉だったりがもうちょっと行ってほしかったかなという思いもありますね。そうしたら、より相手を裏返せて、そのままカウンターとか、斗哉だったら行けると思うので、そこはちょっと要求していきたいなと思います」

　J2第6節ジュビロ磐田戦でプロ初ゴールを決めた高卒3年目の若手MF名願斗哉は巧みな足技を持ち味とし、ドリブルでの抜け出しからのシュートを得意とする。こうした成長著しい若手選手にも、もっと要求していきたいと宮崎は言う。