3位:浦和レッズ

【写真:Getty Images】
3位:浦和レッズ
平均勝ち点:1.11
J1通算対戦成績:54試合17勝9分28敗
得失点:74得点108失点(得失点差-34)
柏レイソルがJリーグで3番目に苦戦している相手が、浦和レッズだ。
J1リーグでの通算成績は17勝9分28敗と大きく負け越しており、特に「108」という失点の多さが目を引く。柏がJ1で最も多くの得点を許している相手が浦和であり、1試合平均にして2点を失う計算だ。彼らとの対戦は、たびたび守備の課題を浮き彫りにしてきた。
2005年には7失点、2013年には6失点といった大敗もあり、一方的な展開となった試合も少なくない。直近では2021年10月のアウェイゲームで1−5の敗戦を喫するなど、大量失点の傾向は近年まで続いていた。
直近10試合の戦績でも、柏は2勝2分6敗と劣勢が続く。2023シーズンにはホーム・アウェイともに0−2、0−3で完敗し、得点すら奪えなかった。
一方、2024シーズン以降は2勝1敗と巻き返しの兆しを見せており、長年の苦手意識も徐々に薄れつつある。
記憶に残る一戦も数多い。とりわけ2013年のヤマザキナビスコカップ(現YBCルヴァンカップ)決勝は、タイトルを懸けた重要なゲームだった。国立競技場で行われた決勝で、 工藤壮人のゴールを守り抜き1−0で勝利。堂々の優勝を飾った。
また、2011年のJ1最終節では、敵地で3−1と勝利し、柏はクラブ初のJ1制覇を達成。重圧のかかる舞台で浦和を破ったこの勝利は、今も語り継がれる歴史的瞬間だ。
こうした激闘の記憶とともにある浦和との一戦は、単なる「苦手クラブ」を超えた、柏の歴史と誇りが詰まった特別なカードである。