アジアサッカー・AFCチャンピオンズリーグ（ACL） 最新ニュース
横浜F・マリノスと川崎フロンターレは、サウジアラビアで行われるAFC チャンピオンズリーグエリート（ACLE）ファイナルズに臨む。アジア初制覇を目指す両クラブには共通点も多いが、今置かれている立場は対照的と言えるだろう。決戦を前に、両クラブの現状をここに記す。（文：ショーン・キャロル）
著者プロフィール：ショーン・キャロル
1985年イングランド生まれ。2009年に来日。『ニッポンとサッカー 英国人記者の取材録』『英国人から見た日本サッカー “摩訶不思議”ニッポンの蹴球文化』の筆者。「Jリーグ Monthly」のレギュラー出演。高校サッカー、Jリーグ、日本代表など幅広く取材している。過去にはスカパーやNHK、J SportsなどのJリーグ番組出演も。
類似と相反。アジアの頂点を目指す川崎フロンターレと横浜F・マリノス
【写真：Getty Images】
川崎フロンターレと横浜F・マリノスは今週末から、AFCチャンピオンズリーグエリート（ACLE）で戦いに臨む。両チームは21日、Jリーグがチャーターした専用機でサウジアラビアへと華々しくに出発している。
両クラブは2025シーズンを新監督の下でスタートさせ、グループステージで印象的なパフォーマンスを見せ、ラウンド16でも強豪を撃破してベスト8に進出した。また、両クラブはAFCの主要大会において過去に味わった失望も類似している。
だが、神奈川に拠点を置くライバルである両クラブの共通点はほぼそこまでで、今季最大の試合を迎える現状は、対照的と言っていい。
川崎はここ数ヶ月で長谷部茂利監督の下で着実に移行を進めてきた。J1リーグでは直近5試合未勝利（うち4試合は引き分け）ながら、出発時点で勝点では首位京都サンガF.C.に3差の6位に位置し、リーグトップの得失点差+8を誇っている。
なかなか負けない強敵であることを国内で見せつけただけでなく、ACLでも力強いスタートを切っており、長谷部体制の4試合で10得点・1失点という成績を収め、現地時間27日にカタールのアル・サッドとの対戦を迎える。
