フットボールチャンネル

Jリーグ 1か月前

横浜F・マリノスの混乱と川崎フロンターレの自信。ACLE に臨む両者の相反する現状【英国人の視点】

シリーズ:英国人の視点 text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

横浜F・マリノスの選手たちは完全に自信を失っていた

 スティーブ・ホーランド監督は、4月18日に就任からわずか15試合で解任された。彼の下でチームはリーグ戦11試合でわずか1勝しかできなかった。パトリック・キスノーボ・ヘッドコーチの下で戦う初陣となった20日の浦和レッズ戦で1-3と敗れ、マリノスはJ1最下位に転落している。

 ジェイソン・キニョーネスや喜田拓也の負傷、さらにアンデルソン・ロペスの得点力低下も、国内での不調の一因であるのは間違いない。ホーランドにもう少し立て直す時間を与えてもよかったかもしれないが、選手たちの自信が完全に失われていることは明らかだった。

 4月16日の清水エスパルス戦では、朴一圭とジャン・クロードのミスが重なり、2-0のリードから3-2の逆転負けを喫した。試合の流れを変えたのは、中原輝がFKから1点を返した瞬間であり、マリノスの選手たちはその時点で敗戦を覚悟しているようにすら見えた。

 結局そのまま逆転を許し、ホーランドは解任された。ただ、翌週の埼玉スタジアムでもミスは止まらなかった。朴は前半アディショナルタイムに、マテウス・サヴィオの緩いFKを処理しきれず失点。さらに、諏訪間幸成は痛恨のミスを犯し、渡邊凌磨に2点目をお膳立てしてしまった。

 問題は守備だけではなかった。

1 2 3 4

KANZENからのお知らせ

scroll top
error: Content is protected !!