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明治安田J2リーグ第11節が25日に各地で行われ、ジェフユナイテッド市原・千葉はホームにブラウブリッツ秋田を迎え、3-1で勝利した。前半で2点をリードするなど、試合の主導権を握った千葉だが、DF鈴木大輔は警戒心を解かなかった。油断ではない。1年前の苦い記憶があったからこそだ。(取材・文:菊地正典)
鈴木大輔が思い出していた1年前のこと
鈴木大輔は、1年前のことを思い出していた。DFにとって屈辱以外の何物でもなかったあの試合のことを――。
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2024年4月21日にジェフユナイテッド市原・千葉のホーム、フクダ電子アリーナで行われたブラウブリッツ秋田戦。相手が後半開始早々に1人退場し、後半のほとんどを数的優位の状態で進めながらリードは1点しか奪えず、90分、90+7分と立て続けにゴールを許して逆転負けを喫したゲームだ。
鈴木大にとってはDFとして連続失点を許しただけではなく、同点に追いつかれたあとに決定機を決められなかった試合でもあった。
「まだ整理はついていません」
鈴木大は勝利した試合はもちろん、敗れた戦いのあとでも普段は冷静に試合を捉え、明瞭な言葉を発する。しかしあの試合後ばかりは、閉口するほど悔しさをあらわにしていた。
あれから1年後の2025年4月25日、千葉は同じ場所で同じ相手を迎え撃つことになった。開始早々の6分にエドゥアルドのゴールで先制する。さらに38分にはカルリーニョス・ジュニオがゴールを決めてリードを広げた。
1年前とは違う。圧倒的に主導権を握り続けるだけでなく、前半のうちに2点目を奪った。10試合を終えて9勝1敗、2位に勝ち点7差とスタートダッシュに成功したチームの強さを示すような戦いぶりだった。
だが、鈴木大は警戒心を解かなかった。油断することを努めて避けていたのではなく、自然と危機感が上回っていたと言った方が正しい。
