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Jリーグ 2か月前

レノファ山口FC、山本桜大の“芯”はブレない。監督の声に耳を傾けながらも「自分の感覚を信じたほうが…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 河治良幸

「高さは2人ともないですけど…」。奥山洋平から見た2トップの相性

「カズ(野寄)がボールを持ったら裏に抜けるというのはずっと、試合前から話していて。カズが持ったときに、外で受けるんじゃなくて、相手の中を取っていこうと思ったときに、本当に良いタイミングで出てきた。

 自分としてもワンタッチのタイミングで、桜大が本当に良いところにいてくれたので、そこにしっかり合わせようと思って上げました」

 奥山はコンビを組む山本の特長について「本当に足元でもらってもうまい選手ですし、馬力もあるんですけど、自分としては桜大がちょっと下がったら、自分が裏にも抜けられる。1回預けて動き直しもできますし、高さは2人ともないですけど、機動力はあるので。そこを出すようにしてます」と説明した。

 2人が中央とワイドを使い分けることで、狙いを持った山口の攻撃に、前線で良いアクセントをもたらしていた。山口に勝利をもたらしたゴールシーンはその象徴的なものだ。

 山本は古川大悟との交代で下がる直前の79分に、小澤亮太のクロスに合わせる形で惜しいシーンがあった。それについては「決めたかったっすね」と素直に悔しさを表した。

 それでも、前半に先制点を奪うも、終盤にチームが逆転されて勝利につながらなかったFC今治戦と違い、しっかりと勝利に導くゴールを決められたということは大きな自信につながるものだろう。

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