随所で輝きを見せた金子拓郎「両方できるのが自分の強み」
試合が動いたのは6分、松尾佑介が左サイドでマテウス・サヴィオからのボールを受け3バックの脇を攻略すると、対面した綱島悠斗を交わしカットイン。コンパクトに左足を振り抜くと、ボールは森田晃樹の足をかすめてゴールネットを揺らした。
その後も攻勢を続ける浦和は攻守の切り替えも早く、人とボールが良く動く。28分には金子拓郎が空中戦で起点を作り、渡邊凌磨がシュートを放つも、これはマテウスのファインセーブに遭う。1分後のコーナーキックでは、こぼれ球を松尾がボレーシュートで狙うが、谷口栄斗にかき出された。
金子は攻撃に奥行きを出すため、ボールが出てこなくても何度も裏に抜ける動きを繰り返す。
「点を獲るために裏抜けは絶対に必要。浦和はボールを出せる選手が多いので、今日も何本か、もう少し合っていれば抜け出せたシーンはありました。最後の合わせるところだけなので、引き続き自分も動き出しを意識したいです。また自分は出し手にもなれますし、両方できるのが強みなので継続していきたいです」
すると31分に浦和に追加点が入る。コーナーキックの場面でキッカーの金子がすぐそばのマテウス・サヴィオに転がすと、ブラジル人MFはグラウンダーのクロスを送る。そのこぼれ球を拾った渡邊が右足で鋭いシュートを放ち、相手ディフェンダーに当たりながらネットを揺らした。