「狙い通りのボールは蹴れていた」しかし…
さらにギアを上げた千葉は、29分にフリーキックの流れから鈴木大輔がヘディングシュートを狙うが、大宮の守護神・笠原昴史に止められ、続く33分の田中和樹のシュートもビッグセーブに遭う。38分にはゴール正面約30メートルの位置から品田が無回転フリーキックを狙うが、これも阻まれてしまう。
チャンスをことごとく笠原にストップされ、1-1のままハーフタイムを迎えた。
この日、プレースキックを任されていた品田は「狙い通りのボールは半々ぐらい蹴れていましたし、実際にチャンスになっていたと思います。フィーリングも悪くない」と得点に結びつかなかったものの、高精度のボールを蹴り、あらためて非凡さを見せつけた。
しかし、試合の流れは千葉に傾いたままで、追加点は時間の問題だと思った矢先の53分のことだった。
中盤でボールをロストすると、大宮がカウンターを発動させ、小島幹敏がドリブルで長い距離を運び、右サイドにパスを入れる。カプリーニが右足でボールをゴール前に送ると、懸命にクリアしようと背走する前と鳥海晃司に当たり、ゴールネットに吸い込まれてしまった。
同点に追いつきたい千葉は、72分に髙橋壱晟のクロスに対し、市原史音とカルリーニョス・ジュニオが競り合う形となり、一度はゴールネットが揺れたのだが、カルリーニョスが故意のハンドリングで軌道を変えたとして、2枚目のイエローカードを受けて退場に。
それでも、1人少ない千葉は何度も好機を作った。その要因を品田は次のように語った。