試合後のロッカールームの様子は? 「そういうチームなんで」
「初めて千葉の試合を見に来た人もいると思いますが、自分たちがどんなチームかは最低限示せました」
アカデミー時代から期限付き移籍期間を含め、約16年在籍していたFC東京を離れ、今シーズンから完全移籍で加入をした中で、「個人としても過去の在籍チームでは、何度も国立競技場で試合が開催されたことはありましたが、試合のピッチに立ったのは初めてでした。いつもと違った雰囲気の中でやれてよかったです」と胸の内を明かした。
また約5万人のサポーターの応援は力になったかと訊くと、「もちろん」と答え、そして、こうも続ける。
「個人的には悪い意味で捉えて欲しくはないのですが、現在、フクアリ(フクダ電子アリーナ)で1万を超えるサポーターに来てもらっていますが、もっとその数が増えたら、どんな雰囲気になるのかが逆に楽しみになりました」
首位に立つとはいえ、チームとして望むような結果を得られず、これで直近3試合未勝利(2分1敗)となり、2位のベガルタ仙台とは勝ち点差が4に、3位の大宮とは勝ち点差が5になった。
J1昇格戦線の厳しさをあらためて教えられたが、試合後のロッカールームでは「次、次」と言う声が飛んでいる。
「そういうチームなんで。下を向いている選手はいません」
その言葉に悲壮感はなく、やる気に満ちあふれている。品田はチームのサッカーと自分のプレーを合わせた両輪を回すことで勝利を手繰り寄せていく。
「今日は、十分なチャンスは作れていましたが、際の質が一番のところ。点の取り方を考え、それを選手同士で共有し、自分のアイデアや要求をして、ぶつけ合っていきたいと思います」
この悔しさが選手たちの闘志に火を点ける。自分たちの内側から出る100%のパワーで戦うことが、リーグ優勝へ向けて大きなカギとなるに違いない。
(取材・文:石田達也)
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