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Jリーグ 7か月前

驚きの大出世!? JFL→J1まで上り詰めたJリーガー10人。諦めないことの大切さを体現した男たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

FW:藤本憲明(ふじもと・のりあき)

藤本
【写真:Getty Images】

生年月日:1989年8月19日
デビュークラブ(当時JFL):SP京都FC
J1デビュークラブ:大分トリニータ
現所属クラブ:いわてグルージャ盛岡(JFL)

 日本フットボールリーグ(JFL)からJ1リーグに到達するのは稀有なケースだと言えるが、そこに“遅咲き”という要素が加わればレア度はさらに増す。2025シーズンからいわてグルージャ盛岡でプレーしている藤本憲明は、30代を目前にしたなかでトップカテゴリーへと辿り着いた苦労人だ。

 藤本が近畿大学を経て加入したのは、当時JFL所属のSP京都FCだった(加入当時の名称は『佐川印刷SC』)。なお、同クラブは2015シーズン終了をもってJFLを退会。1986年創部の歴史に区切りをつけている。

 2016年1月、藤本はJ3リーグに参入する鹿児島ユナイテッドFCへと完全移籍。すると、2016シーズン、2017シーズンと2年連続のJ3得点王獲得という偉業を成し遂げ、Jリーグ界に瞬く間にその名を轟かせた。

 類まれなゴールセンスを持つ元・会社員ストライカーの人生が更なる好転を見せたのが、2018年1月の大分トリニータ加入。同年シーズンに大分が6年ぶりのJ1復帰を果たしたことで、翌2019シーズンに記念すべき瞬間を迎える。2019年2月23日の開幕節・鹿島アントラーズ戦で、藤本は29歳6カ月4日にしてJ1デビューを飾ったのだった。

 その後、藤本はヴィッセル神戸、清水エスパルス(期限付き移籍)、鹿児島を渡り歩き、今季はJFL所属の岩手に在籍している。そのキャリア遍歴は、JFL→J3→J2→J1→JFLと、山なりの曲線を描いていることが分かる。諦めずに30代目前でJ1リーグの景色を眺めた男は、35歳となった今もJFLの舞台でボールを追いかけている。

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