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Jリーグ 7か月前

驚きの大出世!? JFL→J1まで上り詰めたJリーガー10人。諦めないことの大切さを体現した男たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

MF/DF:嵯峨理久(さが・りく)

嵯峨
【写真:Getty Images】

生年月日:1998年5月27日
デビュークラブ(当時JFL):いわきFC
J1デビュークラブ:ファジアーノ岡山
現所属クラブ:ファジアーノ岡山(J1)

 嵯峨理久のキャリアは、飽くなき挑戦心に溢れている。決して整った環境があるわけではない場所でサッカー人生をスタートさせた男は、下から這い上がろうとする下克上精神を感じさせてくれる選手だ。

 青森山田高校時代に、全国高校サッカー選手権で優勝を果たしたこともある嵯峨は、2020年に仙台大学で第45回東北地区大学サッカーリーグ全勝優勝の原動力となった。それでも、J1・J2リーグのクラブから注目はされたものの、契約までには至らず。2021年2月に加入したのは、当時日本フットボールリーグ(JFL)所属のいわきFCだった。

 加入初年度の2021シーズン、嵯峨はリーグ戦全32試合に出場して8得点8アシストをマーク。右サイドバック(SB)を主戦場としながらも抜群の攻撃性能を披露し、この年のJFLベストイレブンと新人賞を獲得した。いわきのJFL初優勝とJ3昇格は、嵯峨の存在なくして実現しなかったと言える。

 2024年7月、移籍市場で他クラブの視線を一身に集めるようになった嵯峨が次なる挑戦場に選んだのは、当時J2リーグを戦うファジアーノ岡山だった。トップカテゴリーを狙う野心的なクラブの一員となった嵯峨は、見事チームのJ1初昇格に貢献。2025シーズンからは日本サッカー界最高峰の舞台でプレーしている。

 今季はここまでリーグ戦出場が2試合にとどまるなど苦戦しているが、26歳の攻撃的SBは主役の座を射止めるために虎視眈々とその時を待っているはずだ。

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