フットボールチャンネル

Jリーグ 7か月前

驚きの大出世!? JFL→J1まで上り詰めたJリーガー10人。諦めないことの大切さを体現した男たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

MF:榊原彗悟(さかきばら・けいご)

榊原
【写真:Getty Images】

生年月日:2000年10月9日
デビュークラブ:ラインメール青森
J1デビュークラブ:横浜F・マリノス
現所属クラブ:大分トリニータ(J2)

 身を置く状況が一瞬にして激変する経験をしたのは、2025シーズンからプレーしている大分トリニータで“攻守のキーマン”として活躍中の榊原彗悟だ。決して華やかな舞台から始まったわけではない榊原のキャリアは、2023年の「古巣クラブ復帰」という形でドラマチックな局面を迎えたのだった。

 ジュニアユース時代から横浜F・マリノスに所属していた榊原は、トップチーム昇格を果たせずに、“育ての親”の下を去るという難しい決断を迫られている。

 2019年4月に加入したのは、日本フットボールリーグ(JFL)所属のラインメール青森。トリコロール軍団の一員としてキャリアを始めることを目標としていたであろう榊原にとっては、悔しい思いが残ったはずだ。

 加入初年度のリーグ戦出場はなし。翌2020シーズンも出場数が同7試合にとどまるなど(1アシスト)、榊原はJFLで苦しい時期を過ごす。しかし、2021シーズンにようやく主力の座を掴むと(24試合2得点1アシスト)、2022年に転機が訪れる。同年1月、古巣・マリノスへの完全移籍が発表されたのだ。

 同年シーズンは期限付き移籍という形で青森に引き続き在籍したが、2023年1月にはマリノスへと正式復帰。ユース→トップチーム昇格という青写真とは異なるルートだったものの、榊原はJ1リーグの舞台に足を踏み入れた。

 マリノスでは2シーズンでリーグ戦13試合1得点と思うような結果が残せなかった榊原。しかし、JFLからいきなり前年度J1王者の一員になるという一連の流れは、稀有なシンデレラストーリーとしてJリーグ史に刻まれている。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

KANZENからのお知らせ

scroll top
error: Content is protected !!