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Jリーグ 7か月前

驚きの大出世!? JFL→J1まで上り詰めたJリーガー10人。諦めないことの大切さを体現した男たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

GK:朴一圭(ぱく・いるぎゅ)

朴
【写真:Getty Images】

生年月日:1989年12月22日
デビュークラブ(当時JFL):藤枝MYFC
J1デビュークラブ:横浜F・マリノス
現所属クラブ:横浜F・マリノス(J1)

 逆境の中で才能を開花させたゴールキーパー(GK)といえば、横浜F・マリノスの守護神として奮闘中の朴一圭である。キャリア序盤に苦しい時期を経験したことが、現在の何事にも動じない男の基礎を形作ったと言っても過言ではない。

 朝鮮大学校を卒業後、2012年2月に当時日本フットボールリーグ(JFL)所属の藤枝MYFCへと加入。しかし、藤枝で華々しいデビューを飾るには至らず、翌2013年2月には関東サッカーリーグのFC KOREAに完全移籍。キャリア序盤の様子からは、後に“オリジナル10”の一角を占める名門クラブのゴールマウスを任されることになる男の面影は想起できない。

 それでも、2014年2月に復帰した藤枝、そして2016~2018シーズンにかけて在籍したFC琉球で正GKとして活躍し、評価を高めると、2019年についにトップカテゴリーへの挑戦権を勝ち取る。

 マリノスからのオファーを受け、J3リーグから一気にJ1リーグへとジャンプアップ。29歳にして初のトップカテゴリー挑戦となった。その後、サガン鳥栖でのプレーを経て、2025シーズンはマリノスへと4年ぶりに復帰。ここまでリーグ戦12試合に先発フル出場しており、トリコロール軍団の最終防壁となっている。

 JFLで結果を残せず、関東サッカーリーグに活躍の場を求めた時点で、並の選手であれば気持ちが折れてしまっていたかもしれない。だが、朴は持ち前の明るい性格と強靭な精神力で難局を乗り切り、J1リーグの舞台に立つだけの価値があることを証明してみせたのだった。

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