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Jリーグ 2か月前

「その目標を達成できないかもよって」瀬川祐輔は自分に問いかけた。川崎フロンターレで崖っぷちから這い上がるために【コラム】

シリーズ:コラム text by 加藤健一 photo by Getty Images

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 5月17日の等々力陸上競技場。明治安田J1リーグ第17節で川崎フロンターレがセレッソ大阪を2-0で下したこの試合で、決勝点となったエリソンのゴールを瀬川祐輔がアシストした。ここまでなかなか出場機会に恵まれなかった31歳にとって、このアシストは大きな意味を持っていた。(取材・文:加藤健一)

瀬川祐輔はスタートラインに立った

川崎フロンターレMF瀬川祐輔
【写真:Getty Images】

「この1アシストがきっかけになればいいなって思うと同時に、全くこれで僕は1アシストできてよかったとも思ってないんで。これがスタートラインだと思ってやっていきたいです」

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 ゴールが決まった直後は感情を表に出してチームメイトと喜んだが、1時間近くが経って姿を現した取材エリアでは、いつものように淡々と言葉を紡いだ。「やっとスタートラインに立てたなっていう気持ち」と語った瀬川。嬉しくないはずがない。しかし、「ゴールじゃないし、アシストだし」とあえて喜びを抑えた。

 今シーズン、瀬川は怪我の影響で出遅れ、なかなかピッチに立つことができなかった。過密日程が続いていたこともあり、戦列に復帰してもアピールの機会がない。出場は試合終盤の数分間に限られた。この試合までにリーグ戦で出場したのは5試合。時間にするとわずか111分だった。

 ベンチで試合終了のホイッスルを聞く試合も多かった。「僕は本当に、今シーズンはずっと崖っぷちというか。全く評価を受けてない」と感じていた。だからこそ、「もうそれをひっくり返すのは結果を出し続けることだけ」と信じて準備を続けていた。

 4月9日の横浜F・マリノス戦では今季の公式戦で初めて先発起用され、フル出場を果たした。「怪我明けで初めてのスタメンだったんで、(90分)持つのかなとか色々ありましたけど。とにかくチームが勝つことが今日出た選手の一番の評価」と話していたように、自らの状態よりもチームにどう貢献するかを最優先に考えていた。

 久々の先発出場と言うことをふまえれば、この日のパフォーマンスは上々だったが、立場を覆すことはできなかった。

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