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Jリーグ 2週間前

「悔しさはありますけど」小池龍太が見た鹿島アントラーズの厳しい現実「まだ成長できると考えればワクワクする」【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

「連続失点をしないというのは…」

「今シーズン始まった時に連続失点をしないというのはつねに監督に言われていましたけど、後ろとして耐えることができなかった。自分もチームも反省しなきゃいけない」と苦渋の表情を浮かべたのは、右SBの小池龍太。特に1失点目は、自身が1対1で守っていた遠野大弥が起点になっている。そこは本人も悔しさを強く覚えたという。

「ボックス内だったのであんまり強く行けなかったですけど、ああいうところでもう少し体を寄せたり、相手にヘッドアップさせない時間の使い方っていうのは必要かなと。難しいですけど、自分のところで止められるようにしていきたいと思っています」と背番号25は語気を強めた。

 鬼木体制の鹿島では右MFで起用され、好循環をもたらすことも多かったが、小池の本職はやはり右SB。マリノスに所属していた2022年にはJ1タイトル獲得に貢献し、ベストイレブンにも選出。同年7月のEAFF E-1サッカー選手権で日本代表にも選出されている。Jリーグ屈指のトップ選手である以上、「絶対に相手にやらせてはいけない」という自負は強い。堅守をベースに、持ち前の攻撃力を発揮することで、3点差を跳ねのけようと考えたはずだ。

 実際、そこからの右サイドの攻撃迫力は目覚ましいものがあった。タテ関係を形成するチャヴリッチの推進力を生かすべく、小池は流動的なポジショニングを披露。荒木遼太郎やボランチ陣とも連係してゴールに突き進もうとした。前半のうちにラッキーな形からレオ・セアラが1点を返すことに成功し、鹿島には希望が見えてきた。

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