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Jリーグ 2週間前

「悔しさはありますけど」小池龍太が見た鹿島アントラーズの厳しい現実「まだ成長できると考えればワクワクする」【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

連勝ストップに「もったいない試合を…」

 迎えた後半。鬼木監督は最後のクオリティに期待し、キャプテン・柴崎岳を投入。松村優太や田川享介ら持ち駒を次々と送り出し、猛然と攻め込んだ。

 けれども、相手の決死のディフェンスをこじ開けられない。前節・神戸戦からマリノスは堅守速攻スタイルにシフト。泥臭く勝ちを追求するようになった。

 ある意味、マリノスと鹿島が逆になったような構図の試合になったことも、難易度が上がったと言える。鹿島は最後まで追加点を奪えないまま、1−3で敗戦。連勝ストップという厳しい現実を突きつけられたのだ。

「今日に限っては自分たちがマリノスにそういうサッカーをさせてしまった」と移籍後初の古巣対決に敗れた小池はまず悔やんだ。「彼らは個人の能力に長けている選手も多いし、どういうサッカーを志向するかが明確になるだけかなと思います。

 逆に言うと、自分たちには明確なサッカーがあって、それを出せていた部分も多い。最初に失点しなければ、内容的には自分たちに分があったと思うので、もったいない試合をしましたね」とマリノスをリスペクトしつつ、鹿島として勝ち点3を取り損ねた事実を重く受け止めていた。

 小池にしてみれば、今のマリノスは彼が知っている姿ではないかもしれない。データを見ても、ボール支配率は鹿島の66%に対し、マリノスは34%。パス本数も鹿島の590本に対し、マリノスは206本。前半だけで言えば、88本と100本を下回っていた。

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