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明治安田J1リーグ第22節、浦和レッズ対セレッソ大阪の試合はスコアレスドローに終わった。ビッグセーブ連発でセレッソのクリーンシート(無失点)に貢献した福井光輝の視線の先には、西川周作の姿があった。10年前に受けた衝撃は、福井の脳裏に色濃く焼きついている。(取材・文:藤江直人)
ビッグセーブ連発でセレッソ大阪を救った福井光輝

【写真:Getty Images】
運命を感じた新天地でのデビュー戦からちょうど2カ月。セレッソ大阪のGK福井光輝がJ1リーグで2試合続けて、アウェイの地では初めて達成したクリーンシートには特別な意味が込められていた。
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浦和レッズがFIFAクラブワールドカップ2025に出場する関係で、前倒しされる形で28日に埼玉スタジアムで行われたJ1第22節。スコアレスドローとともに獲得した勝ち点1に福井が声を弾ませた。
「どちらに転がってもおかしくない試合だったと思いますし、そのなかで得点を取れなければ取らせない、という展開を意識していました。セレッソはクリーンシートが少なかったので、毎試合、僕はそれを意識してゴールマウスに立っています。その意味では、無失点で終えられたのはよかったと思っています」
得点を取らせない、という誓い通りにビッグセーブを連発してセレッソを救った。開始15分。MF安居海渡がペナルティーエリアの外から放った強烈な一撃を、MFマテウス・サヴィオやDF西尾隆矢ら、敵味方の選手たちがブラインドになった状況で、とっさに反応した福井が両手で弾き返した。
45分には後方からの浮き球のクロスに、ペナルティーエリア内へ侵入してきたサヴィオがダイレクトで左足を合わせる。想定外の展開から、しかも至近距離から放たれた強烈なボレーも福井が阻んだ。
ハイライトは51分に訪れた。ペナルティーエリアの右後方からサヴィオが供給したクロスに、攻め上がりからそのまま浦和ゴール前へフリーで侵入していたDF石原広数が、完璧なタイミングで宙を舞って頭を振った。ゴール左隅を狙った決定的なシュートが、ついに均衡を破ると思われた直後だった。