3位:名古屋グランパス
本拠地:豊田スタジアム
収容可能人数:42,753人
今季平均入場者数:29,173人
名古屋グランパスは今季前半戦に行われたホームゲーム9試合で平均29,173人の観客動員に成功している。これはJ1リーグ全体で3番目に多い数字だ。
昨季のYBCルヴァンカップ王者は、今季も長谷川健太体制が継続している。クラブ史上2番目の長期政権となり、シュミット・ダニエルやマテウス・カストロなど、オフには積極的な補強を敢行した。
しかし、いざ蓋を開けてみると名古屋は開幕から低迷。失点が止まらず、リーグ戦6試合未勝利で最下位に沈むという泥沼状態に陥った。その後は5月の6試合を3勝3分で消化する快進撃を見せ、降格圏を脱したが、優勝争いに絡めていないのは誤算だ。
好不調の波が激しい前半戦を過ごした名古屋だが、集客という点では一貫して堅調な数字を示している。
最も多くの観客が集まった試合は、第4節のFC町田ゼルビア戦だ。直前3試合を1分2敗、3得点9失点という厳しい結果で終えた中で迎えたホームゲームだったが、34,718人がスタジアムに来場した。
一方、最も観客が少ない試合は、21,892人の集客にとどまった第8節の横浜F・マリノス戦だった。平日ナイター開催だったことが、観客数の伸び悩みに影響を与えていそうだ。
とはいえ、このマリノス戦の観客数でも、J1前半戦の平均観客数ランキングで上位10クラブにランクインできるのが名古屋のすごいところ。どんな時でもクラブを支える力強いサポーターが揃っていることがうかがえる。