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Jリーグ 1週間前

「早すぎないか」香川真司が直面する36歳の現実。セレッソ大阪で覆せない評価に何を思う?「減っていくんで…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by 三原充史(Atsushi Mihara)

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 明治安田J1リーグ第20節が14日に行われ、セレッソ大阪はFC東京と対戦し、2-2で引き分けた。ベテランの香川真司は冷静にゲームをコントロールして、効果的な働きを随所で見せていたが、66分にピッチを退いた。36歳が「(交代が)早すぎる」と語る一方で思惑は少し違っていたようだ。(取材・文:元川悦子)

劣勢を強いられたセレッソ大阪で、孤軍奮闘を見せた香川真司

セレッソ大阪所属MF香川真司
【写真:三原充史(Atsushi Mihara)】

 6月の代表ウィークで中断されていた2025年J1が再開。20試合を消化し、勝ち点「29」で暫定8位につけていたセレッソ大阪は14日のFC東京戦から再びリーグ戦に突入した。

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 6月に入ってからYBCルヴァンカップ・プレーオフラウンドで横浜FCにまさかの逆転負けを喫した彼らだが、11日の天皇杯2回戦・アルテリーヴォ和歌山戦を5−0で完勝。チーム全体が勢いを取り戻した状態でアウェイ・味の素スタジアムに乗り込んできた。

 この日の東京は夕方から激しい雨に見舞われ、かなりスリッピーなピッチ状態となった。ボール保持を志向するセレッソにとってはやりにくい環境に他ならなかったが、開始早々の3分に案の定、ミスが出る。右MFのルーカス・フェルナンデスがボールを奪われ、遠藤渓太から高宇洋を経て、最前線のマルセロ・ヒアンにつながり、電光石火の先制点を食らってしまったのだ。

 ここでチームを落ち着かせようとしたのが、36歳の大ベテラン・香川真司。多くのチームメイトがボールの扱いに苦しむ中、背番号「8」は高度な技術でゲームをコントロール。的確な配球でチャンスメイクを試みていた。前半のセレッソは最終ラインでのつなぎのミスが目立ち、再三カウンターを受ける苦しい展開を強いられたが、香川だけは冷静さを失うことなく堂々と戦っていた。

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