「最初はそんなに、2か月もかかるなんて言われてなくて…」
「最初はそんなに、2か月もかかるなんて言われてなくて、あとちょっとで復帰できるかも、というのをズルズル来た」
クラブからリリースはなかったが、5月に入っても別メニュー調整が続いていた。膝の治療のため、自宅とクラブハウスを往復する日々が続く。チームの全体練習と離れた期間も長かった。
古傷のコンディションは一進一退で、濃野にとってはもどかしい日々が続いた。サッカー選手にとって、プレーできないことほど辛いことはない。それでも、覚悟を決めて復帰へとこぎつけた。
「今後もうまく付き合っていかないといけない怪我だと思うんで。良くなってきたのもそうですし、(ようやくプレーできる)形になってきたっていう感じですね。いかに状態を上げていくかだと思います」
約2カ月の離脱期間中、チームは快進撃を続け、首位に立っていた。孤独な時間を過ごしていた濃野はこの時期を回想する。