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「『いつでもできます』にならないといけない」川崎フロンターレの理想にはほど遠い。「意識の問題は選手に投げかけていきたい」

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川崎フロンターレ 最新ニュース

川崎フロンターレ 長谷部茂利監督

【写真:編集部】

長谷部茂利監督がヴィッセル神戸戦へ意気込み

 川崎フロンターレはオフが明けた17日、21日のヴィッセル神戸戦に向けてトレーニングを再開した。練習後、取材に応じた長谷部茂利監督は、ボールを保持できなかった横浜FC戦を引き合いに出し、フロンターレらしくないゲームでもそれを継続していくことが、今後の戦いにおいて必要になると話した。

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 川崎フロンターレは前節、敵地で横浜FCを0-1で破り、6戦負けなしとした。1試合未消化ながら7位につけ好調を維持している。ただ、この試合の内容は決して良いと言えるものではなかった。

 悪天候によるところもあるにせよ、シュートは6本と少なく、相手にボールを支配される時間が長かった。それでも指揮官は「自分たちらしくなかったとしても勝点を取れるように。そういうゲームもシーズンの中ではあると思う。だから、それを継続していきたい」と勝ちに持っていけたことを評価した。

 次節の対戦相手はヴィッセル神戸。リーグ3連覇を狙う実力者揃いの相手に対し、予測も含めて個への危機管理が必要としたうえで、「試合に勝ちたいんだから点数を取らなくちゃいけない。少なくともシュートをたくさん打たないと、(得点は)取れないと思うので、そこの意識の問題は選手に投げかけていきたい」と改めて強調した。

 シーズン序盤からAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)の影響もあり、過密日程が続いていた川崎。代表ウィークの中断期間を挟んで、後半戦を白星スタートさせた川崎には、ACLEを含めた経験が蓄積されているようにも思える。

 だが、長谷部監督の実感としてはまだ積み上げはできていないという。独特な言い回しで以下のように表現した。

「練習は短い時間で回数も少ないけど、やっていく中でそれが積み上がっていく算段です。今のところ到達にはまだほど遠くて、そういうプレーが時々出る。崩しだったり、3人目(の動き)は、『たまに』(から)それが『時々に』なって、『よく』出るになって、『いつでもできます』。早く最後の『いつでもできます』にならないといけない。もう少し天候にも相手にも左右されないようにできればいいんじゃないかなと思います」

 21日の神戸戦では練習で積み上げてきたことがどのくらいの頻度で出るのか。頻度が多くなれば自ずとフロンターレらしいサッカーに近づくことだろう。 

(取材・文:編集部)

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【了】

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