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【写真:Getty Images】
ファジアーノ岡山・木山隆之監督が試合を総評
ファジアーノ岡山は21日、明治安田J1リーグ第21節で横浜F・マリノスとアウェイで対戦し、0-1で勝利した。5試合ぶりに先発したルカオが挙げた1点を守り切り、4試合ぶりにつかんだ白星。試合後の会見で木山隆之監督は、ルカオの得点という結果以上に彼のここまでの努力を称えた。
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「我々にとってはパワーとスピードで相手を引っ張ってくれ、押し下げてくれる大事なパーツ。ここ最近はあんまり彼の得意な、相手を引っ張っていくような強引なプレーがちょっと影を潜めてたんで何とかそこをもう1回取り戻して欲しい」とルカオを5試合ぶりに先発で起用した意図について説明した。
ルカオのゴールは4月25日のアビスパ福岡戦以来、実に9試合ぶりだった。マリノスのディフェンスラインを押し下げるために、ルカオのパワーが有効だと考えた。木山監督の狙いははまった。
ルカオの得点について「非常に良かった」とした木山監督だが、それ以上に称えたのは献身性だった。「前線で、攻守でハードワークしてくれて先陣切ってくれたのが、我々が良い前半を過ごせた火種になったと思うんでよく頑張ってくれたなと思ってます」と賛辞を送った。
木山監督は2023シーズンの開幕直後に加入した当時のルカオについてこう話す。「サッカー勘もなく、体のコンディションも良くなかった。味方との連携は中々取れる選手じゃなくて、独力で行ってうまく自分の力が使えないことがあった」。ただ、それから2年以上の月日が流れた今、J1の舞台で存在感を放っている。
「本当に努力家。自分の良さもしっかり理解しながら、できないことはできないと割り切って、自分のできることを今必死にやって、チームに非常に力を与えてくれる存在。監督として感謝しかないです。得点こそ少ないですけど、もっともっとやれる選手だなと思うんで今後もさらに活躍して欲しいなと個人的には思っています」
リーグ後半戦での巻き返しを図る岡山にとって、ルカオの活躍は欠かせないはずだ。この得点でまたひとつ、ルカオ本来の相手を強引に引っ張っていくようなプレーが取り戻せれば、岡山が上位に食い込んでいけるかもしれない。
(取材・文:編集部)
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