「それで勝つのが理想だった」遠野大弥が意識したプレー
「前の3枚にブラジル人がいたら、それなりにやることはみんながわかっていること。彼ら3人もやっぱり息が合うというか、阿吽の呼吸がある。今日は彼らが楽しく気持ち良くプレーして、それで勝つのが理想だった」
とにかく3選手の視界に入ることを意識した。プレーの性質上、ボールを持った場面で彼らは同郷の選手を最初に見つけようとする。そうやって顔を上げた瞬間、背番号9が良い位置に飛び込めば化学反応が起きる。絶対的な個の力を持ちながらも周囲を生かす能力にも長けるブラジリアンたち。一度パスが出てきて結果を残せば、信頼を得られるはずだ。
「彼らの特徴や生かし合うプレーは、僕たちもすごいと思っているので尊重しつつ、チャンスがあったら自分でも足を振りに行く。彼らのサポートをして、なおかつ自分が点を取るという強い気持ちで挑んだ」
引き立て役に回るつもりはない。得点への意欲は強まるばかりだった。