MF:小泉佳穂(こいずみ・よしお)

【写真:Getty Images】
生年月日:1996年10月5日(28歳)
所属クラブ:柏レイソル
今季リーグ戦成績:20試合5ゴール3アシスト
浦和レッズからやってきた小泉佳穂は、今や柏レイソルの“心臓”となっている。
現在28歳の小泉は、2019年にFC琉球でプロデビュー。その後、2021シーズンに浦和へと渡り、4年間プレーした中で、天皇杯とAFCチャンピオンズリーグ(現AFCチャンピオンズリーグエリート)のタイトル獲得などに貢献した。
しかし、浦和ではすべてが順調ではなかった。昨季のリーグ戦における総出場時間は713分と、2023シーズンの約半分に減少。相次ぐ監督交代の影響もあり、安定したプレータイムを確保できずにいた。
そんな中、今年1月に、浦和時代の恩師でもあるリカルド・ロドリゲスが新たに指揮を執ることになった柏へ完全移籍することが発表された。同監督の戦術を一番に理解しているMFは、今季ここまでのリーグ戦で1628分出場と、絶対的な主力としての地位を確立した。
そんな小泉の1番の特徴は、巧みなボールタッチだ。相手DFの間でボールを受け、囲まれながらも両利きを活かしたテクニックで打開する。とくに、相手を置き去りにするターンは“流石”の一言でしかない。
また、チームのために献身的に走り守備をするプレーも際立っている。攻撃的な選手にも関わらず、自陣ペナルティーエリア手前まで戻り守備に貢献。現時点のJ1総走行距離ランキングで6位(214.2km)に入るのも納得だ。
得点関与の部分も伸びており、ここまでJ1では5ゴール3アシストをマーク。同カテゴリーにおいてはキャリアハイの数字で、キャリア全体で見てもFC琉球時代(2020シーズン)に記録した6ゴール3アシストに迫る勢いだ。
残留争いを強いられた昨季から一転、今季は優勝争いに絡む柏。その原動力に、小泉がなっていることは間違いない。