9位:V・ファーレン長崎

【写真:Getty Images】
本拠地:PEACE STADIUM Connected by SoftBank
収容可能人数:20,027人
平均入場者数:14,522人
収容率:72.5%
魅力的な対戦カードや各クラブの予算規模を鑑みると、集客面ではどうしてもJ1クラブが有利になりがちだ。だが、Jリーグ収容率ランキング6〜10位で唯一、J2からランクインしたクラブがいる。V・ファーレン長崎は2025シーズン前半戦で収容率「72.5%」を記録し、9位に食い込むことに成功した。
長崎が集客で躍進した背景には、魅力的な新スタジアムの存在がある。2024年10月に開場した本拠地『PEACE STADIUM Connected by SoftBank』は、最寄りの長崎駅から徒歩約10分の都市型スタジアムであり、多くの来場者にとってアクセスしやすい会場となっている。
また、スタンド最前列の客席とピッチの距離はたった5mしかなく、日本一“ピッチに近い”ことで圧倒的な没入感を得られる。収容可能人数は「20,027人」と、まさに大き過ぎず小さ過ぎずといったサイズ。今季前半戦の平均入場者数は「14,522人」で高い収容率を実現したが、ピッチと観客の距離感が織りなす熱気は数字に反映できないものがある。
ピースタ移行前の本拠地である『トランスコスモススタジアム長崎』を通期で使用したのは2023シーズンが最後だが、その時の平均入場者数は7,300人。収容可能人数が20,246人だったため、収容率は36.1%となる。今季前半戦の収容率(72.5%)をあらためて持ち出してみると、ピースタの集客力がいかに凄まじいかが分かるだろう。
長崎としては、この熱狂を一過性のものにしないためにも、J2上位争い、ひいてはJ1昇格を果たしたいところだ。