横浜F・マリノス 最新ニュース
明治安田J1リーグ第22節が28日に各地で行われ、横浜F・マリノスは敵地で湘南ベルマーレと対戦した。マリノスはこの試合を1-1のドローで終え、天皇杯での敗戦を含めた連敗を「4」で止めた。チームは依然としてリーグ最下位に苦しんでいるが、ベテランの天野純は「次につながる」とポジティブな見解を示している。(取材・文: 藤江直人)
未曽有の低迷にあえぐ横浜F・マリノスが勝ち点「1」を死守!
視線は一度も合わせていない。それでも横浜F・マリノスのMF天野純は、背中越しに逆サイドにいたFWエウベルとのホットラインを開通させて、起死回生の同点ゴールをアシストした。
JリーグはDAZNで全試合配信!
通常より1270円お得に観るならDMM×DAZNホーダイ[PR]
通常より1270円お得に観るならDMM×DAZNホーダイ[PR]
アイコンタクトならぬハートコンタクトが成立したのは、湘南ベルマーレのホーム、レモンガススタジアム平塚に乗り込んだ28日のJ1リーグ第22節。1点のビハインドを背負った61分だった。
ハーフウェイラインからマリノス陣内へ10メートルほど入ったあたり。右タッチライン際にいたFW井上健太から短いパスを受けた天野は、自軍の左サイドに対して完全に背中を向けた体勢だった。
「(井上)健太からパスをもらう前の段階で、自分の感覚的にも左側がフリーかな、というのがありました。なので、実際にパスをもらった瞬間には、あそこへ出そうと思っていました」
右足でボールを落ち着かせてから、時計回りに体を急旋回させる。ターンしながらに「エウベルが見えた」と明かした天野は、思い描いた青写真通りに利き足の左足を思い切り振り抜いた。天野が続ける。
「ああいった形は練習からけっこう多くあって、エウベルも自分を信じて走ってくれる。縦へのスピードがあるので、相手ゴールキーパーの前にボールを落とす軌道だけを考えてパスを出しました」
以心伝心というべきか。来日5年目の今シーズンは途中出場が続き、湘南戦が4度目の先発だったブラジル生まれの快足ウイングもまた、逆サイドにいながら天野と同じビジョンを共有していた。