「逆にポジティブにとらえたら…」
「内容的には絶対に勝たないといけない試合だったので本当に痛いですけど、逆にポジティブにとらえたら、ここで一回負けを止められたのは次につながるかな、と。役割や相手の誰につくのか、といった分析も含めて、今日は守備がしっかりとはまりました。守備がはまれば攻撃もいい形へもっていけるという点で、強度を含めた守備の整理が大事だとあらためてわかった一戦でもあったと思っています」
7月5日の次節は横浜FCのホーム、ニッパツ三ツ沢球技場に乗り込む。マリノスと同じく19位と苦しむ横浜FCとの勝ち点差は4ポイント。天野は「絶対に落とせない一戦になる」と意気込む。
「ダービーとしても、僕たちの立場的にも絶対に負けられない。ここで勝てば一気に波に乗れると思う」
横浜FC戦を含めて残り16試合で、J1への残留圏となる17位の湘南との勝ち点差は8ポイントと厳しい戦いが続く。鹿島アントラーズととともに、オリジナル10のなかで一度もJ2へ降格していない名門マリノスの中盤で、7月には34歳となり、ベテランの域に達する天野が頼れる存在感を放っていく。
(取材・文:藤江直人)
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