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Jリーグ 5か月前

神谷優太は気づいていた。ファジアーノ岡山を逆転勝利に導く攻撃の質「岡山県が盛り上がる。そのために…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 石田達也 photo by Getty Images

「自分たちが意図した攻守をやろうとしましたが…」

 10分、スローインをFW鈴木優磨がニアサイドで収めて振り向きざまにパスを出すと、サイドハーフのDF小池龍太がゴール前に侵入しシュートを狙ったが、これはGKスベンド・ブローダーセンがセーブする。17分には左サイドのクロスをFWレオ・セアラが頭で合わせるも僅かにクロスバーを超えると、その直後に鹿島が先制する。

 18分、小池が中央で受け、スルーパスを送ると鈴木が反応。ペナルティエリア(PA)右に流れながら右足でシュートを打つとボールはポストに当たりゴールネットを揺らした。

 岡山はロングボールで陣地回復と前進を試みるのだが、鹿島の圧に押される場面が続き、前線がセカンドボールを収められず後手を踏む。

「立ち上がりから相手の圧が凄く、自分たちが意図した攻守をやろうとしましたが圧に押されている間に綺麗なゴールを決められてしまった」と木山監督。しかし鹿島に主導権を握られながらも堅いブロックを敷き最少失点差のまま、ハーフタイムを迎えた。

 前半を1失点に抑えたことが、この試合の行方を左右したことは間違いない。相手の攻撃にもアジャストし、苦しい時間帯でも指揮官が「奥を取れ」とベンチ前から身振り手振りで指示を送り続けたことでMF佐藤龍之介がドリブルを仕掛け、オーバーラップしたDF工藤孝太がクロスを上げるなど、ジリジリと鹿島に詰め寄り、岡山が反撃に出る。

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