4位:FC大阪
本拠地:東大阪市花園ラグビー場(大阪府東大阪市)
平年夏場の平均最高気温:33.7度(大阪市基準)
FC大阪がホームとする「東大阪市花園ラグビー場(花園)」は、大阪府東大阪市にある日本ラグビーの聖地のひとつ。大阪市に隣接する立地にあり、6月〜8月の平均最高気温は33.7度に達し、Jリーグクラブの本拠地の中でも屈指の暑さを記録する。
東大阪市も都市部特有のヒートアイランド現象の影響を受けやすく、風が弱まる日は熱気がこもり、体感温度はさらに上昇する。特に夏場は蒸し暑さが際立ち、観戦時の暑さ対策は欠かせない。
現在、FC大阪と東大阪市は、花園の改修問題でも注目を集めている。スタジアムの屋根のカバー率がJ2の基準を満たしていないことが主な課題で、FC大阪は第2グラウンドの改修を引き受け、それを市に寄付することを約束する形でスタジアムの指定管理者となった経緯がある。
夏場はナイトゲームが続くため、屋根の有無はそこまで大きな影響がないものの、酷暑の夏において、スタジアムの整備は単なる観戦環境の改善にとどまらず、安全性の確保にも直結する。
全国的にも暑さで知られる地域だけに、クラブと自治体は、汗をかきながら、より快適に観戦できる環境づくりを急ぐ必要がありそうだ。指定管理者になることでスタジアムの維持管理をクラブが担えるだけでなく、運営の自由度も増している。集客面で課題がある中でも、柔軟な発想での積極的な取り組みに期待したい。
