6位:ブラウブリッツ秋田
純資産(2024年度決算):1300万円
売り上げ高:10億700万円
当期純利益:-5700万円
現在J2リーグで奮闘するブラウブリッツ秋田が、今回のランキングで6位に入った。売上高で初めて10億円の大台を突破し、クラブ史上最高の営業収益を記録。さらには15年連続で増収を報告しており、財政は順調そのものに見える。
ところが、決算では2年連続で赤字を記録しており、2024年度は前年比2倍以上の約5700万円のマイナスとなった。当然ながら純資産額も目減りしている。
営業収益が順調に増加傾向にある一方、営業“費用”も嵩んできた。Jリーグに参入した2014年が約2億700万だったのに対し、2024年度は約10億8900万円。主戦場をJ3からJ2へステップアップするに従って、クラブの規模も拡大しなければならなかった。
クラブは費用がかかった理由として、4月30日に公式サイトを通じ「安心安全なホームゲーム運営を行うための警備員やアルバイトの増員をはじめ、昨今の物価高をはじめとした人件費の高騰等で試合運営費においてコストが増加。それと同様の理由でキャンプ費も大幅に増加しました」と説明する。
また、今期(2025年度)の予算については「練習場及びクラブハウスが完成したことで、毎年発生していた選手の移籍に伴う流出の軽減、選手獲得における交渉の優位性などチーム強化に直結することや、スポンサー収入で大幅な増額が見込めるなどポジティブな要素が揃ったシーズン」と述べており、前向きな見通しを強調している。
目下の秋田は新スタジアムについて行政と協議を進めているが、中長期的な財政の強化を考えると、クラブにとっては切実な課題だ。
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