横浜F・マリノス 最新ニュース

【写真:Getty Images】
横浜F・マリノスのアンデルソン・ロペスが決勝点
横浜F・マリノスは7月5日、明治安田J1リーグ第23節で横浜FCと対戦し、0-1で5試合ぶりの白星をつかんだ。決勝点となるPKを決めたアンデルソン・ロペスは涙を浮かべていた。試合後にはクラブから移籍を前提とした手続きと準備のため、チームを離脱することが発表され、ロペスにとって、横浜ダービーが最後の試合となった。
通常より1270円お得に観るならDMM×DAZNホーダイ[PR]
「ダービープラス、この横浜FCのピッチで、ホームで勝ったことがないので歴史的な勝利だったと思います。僕がこのチームでプレーするのが最後の試合でこういった形で得点で勝利に貢献できたのは、本当に神様のおかげ。本当に幸せな、感動する試合でした」
アンデルソン・ロペスは試合後のインタビューで報道陣に感慨深く答えていた。
今季は開幕戦に得点を挙げて以来、ゴールから遠ざかり、チームが下位に低迷するように自身も苦しいときを過ごしていた。PKを決めたときの心境を「いつも通り冷静さを保って自分に集中することができました」というが、いつもよりプレッシャーを感じていたという。
「相手サポーターが目の前でブーイングだったり、自分も長い間得点できていなかった。チームもこの(最下位という)状況で決めなければいけないという中で、本当に緊迫した雰囲気だった」と振り返ったが、独特な助走からしっかりとゴール左隅に決め、チームの勝利に貢献した。
マリノスでは2022年にリーグ優勝を果たし、個人としても2023年、2024年と2年連続で得点王に輝くなど、多くの功績を残した。それだけに思い出深い出来事がたくさんよみがえってくる。
「マリノスは僕のすべてでした。僕のすべての夢を叶えてくれたチームでした。Jリーグのタイトル、得点王を取りましたし、3年半振り返ってみると、やっぱり幸せな瞬間の方が多かった」と話し、名残惜しそうにこう続けた。
「本当に行きたくはなかったです、正直。行くのは本当に心痛いし、すごく寂しいです。ただ、もう決断したので行かなければいけないんですけれども、僕はどこに行ってもマリノスを応援してますし、こんなチームが降格してはダメだと思います。選手たちは今までも、今も一生懸命ピッチで表現してます。きっとこの状況から抜け出せると僕は信じてます」と今なお最下位に沈むチームに惜別の言葉を送り、スタジアムを後にした。
(取材・文:竹中愛美)
【関連記事】
横浜F・マリノスは見合ったプレーができていない。かけ離れたプランと現実「自分たちのサッカーをするのであれば…」【コラム】
そこにあるのは絶望か? 横浜F・マリノスは同じ失敗を繰り返す。懸命にもがく選手たちの思いは伝わるが…【コラム】
「それまでの何かを捨てなきゃいけない」。横浜F・マリノスのため、飯倉大樹が「次の世代へ伝えていく」【コラム】
【了】