1位：東京ヴェルディ

【写真：Getty Images】

2025リーグ戦成績：23試合7勝7分9敗（14位）
2025リーグ戦得点数：23試合15得点
ゴール期待値：18.4

　明治安田J1リーグ全20クラブ中ワースト1位のゴール期待値となってしまったのは、J1復帰から2シーズン目を迎える東京ヴェルディだ。Jリーグ創設時のヴェルディ川崎時代は攻撃サッカーの象徴的存在だったものの、現在は状況が様変わりしている。

　2025シーズンのJ1におけるヴェルディのゴール期待値は「18.4」と、かなり低い水準まで落ち込んでいる。総得点数はそれを下回る「15」で、消化済みの23試合中、無得点に終わったのは実に12試合。およそ半分にあたる試合でゴールネットを揺らせていないのは深刻な事態だ。

　1試合平均枠内シュート数は「2.4」でJ1ワースト2位、シュート決定率は「7.1」でJ1ワースト4位と、攻撃面におけるヴェルディの成績はことごとく悪い。最前線に絶対的なエースがいないことが得点不足に拍車をかけているのは明白で、チーム内トップスコアラーがセンターバックの綱島悠斗（22試合3得点）だという事実が“点取り屋不在”の現状を如実に物語っている。

　順位は14位と、今のところ残留争いに巻き込まれているわけではないが、このまま攻撃面の改善がなければ、シーズン終盤戦に向けて厳しい立ち位置に追いやられる可能性も十分にある。染野唯月（22試合2得点）や木村勇大（20試合2得点）らの奮起が今まで以上に求められる。

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