「僕が塞ぎ込みそうな時には…」
「離脱している間は本当にいろんな方に支えていただきました。家族はもちろん、メディカルスタッフの皆さんにも…トレーナーのイケさん(池口慧)や、中村(有希)さんを中心に、常にメンタル的に高い状態でいられるようにサポートしてもらいましたし、リハビリ中も含めてずっと支えてもらってきた奥さんと犬には、一番助けられました。
僕が塞ぎ込みそうな時には気分転換に、外に連れ出してくれたり、食事も毎日考えて作ってもらいました。気持ちが落ちてしまって、機嫌が悪い日もあったと思いますけど(苦笑)、何も言わずに支えてくれた。悩んでいる時、機嫌が悪い時に、その顔をそのまま平気で見せられる人がそばにいてくれたのは、本当にありがたかったです」
そんなたくさんの『心強さ』を味方に、ピッチに立った川崎戦。だが、時間としてはアディショナルタイムを含めて6分強と、決して長くはなかったことも含め、「まだまだここからです」と本人。安部柊斗の加入によって、より熾烈化したこの先の『ボランチ』争いも覚悟の上で、だ。
「チームが強くなるには若手である僕らがフレッシュなエネルギーをチームに与えていかなくちゃいけないのに、今シーズンは僕も含めて、それがなかなかできていない現状があるので。残りのシーズンは、ACL2(AFCチャンピオンズリーグ2)もありますけど、まずはJリーグを戦う戦力として、先発の競争に入っていけるところに戻っていきたいと思っています。
また、僕自身が目に見えた結果を求めることだけではなく、それをチームとしての結果につなげなきゃいけないというか。自分が一生懸命やるだけだった1年目とは違って、今年はチームが勝てるように、ということもしっかり描いてプレーしていこうと思います」
プレーの端々に漂わせる負けん気の強さと、その息遣いまで伝わってくるような『強度』を武器に、いざ。美藤倫が再び、その熱を上げる。
(取材・文:高村美砂)
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