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アクシデントを乗り越え優勝した鹿島アントラーズユース
鹿島アントラーズは3日、非公開練習を行った。練習後には鬼木達監督が取材に応じ、6日に控えた天皇杯ラウンド16・アビスパ福岡戦、そして10日に再開する明治安田J1リーグに向けて意気込みを語っている。
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7月20日の柏レイソル戦を終え、4日間のオフを挟んでチームは再始動した。6日の福岡戦に向けて準備を進めているところだが、チームにアクシデントが襲っていた。
7月30日にロシア極東カムチャツカ半島沖で発生した地震による津波の影響で、同日は練習場などがある鹿嶋市には津波警報が発令されていた。この日は練習試合が予定されていたが中止に。さらに、台風9号の影響を考慮して週末のスケジュールを変更していたが、逆に練習時間に当たってしまったと鬼木監督は言う。
「いろんなアクシデントがありましたけど、そういうことも乗り越えていかないといけない」
そんな逆境を乗り越えた人たちの懸命な努力を鬼木監督は間近で見ていた。
「ユースも僕らと一緒にスタジアムに避難していた。そういう意味でいうと、その状況の中で決勝を勝てたというのは、結果も素晴らしいですし、そういう背景があったというのは知ってほしいところです」
ユースは前日に日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会準決勝でFC東京U-18を下しており、翌日にはベガルタ仙台ユースとの決勝を控える中での避難だった。そして、鹿島ユースは仙台ユースを下して大会初制覇という快挙を成し遂げた。鬼木監督は現地で決勝を視察し、ユースの快挙を目の当たりにしている。
「トレーニングマッチができなかったり、雨があったというのもありますけど、彼ら(ユース)が目指している選手としてしっかり示そうという話ができた。スタッフもいろいろな手配があって大変だったと思うんですけど、鹿島アントラーズというクラブが1つになった」
次はトップチームがユースの選手たちにあるべき姿を見せる番だ。一発勝負の天皇杯に向けて、鹿島は準備を進める。
(取材・文:加藤健一)
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