8位:FC東京
移籍補償金等収入:6億2900万円
退団した選手例:松木玖生、小川諒也、中村帆高など
2024年度の売上で過去最高を記録したFC東京。今年4月に発表された決算によれば、営業収益は69.89億円を記録し、前年比で17.9%増。最終利益も7200万円に達し、それまで4年連続の赤字決算に終止符を打った。
その中でも売上に大きく寄与したのが「移籍補償金」で、国内外の他クラブへ渡った小川諒也や中村帆高ら、当時の主力選手がチームへ利益をもたらした。
移籍金収入で最もクラブにポジティブな影響を与えた(と思われる)のは、プレミアリーグ(当時)のサウサンプトンに加入した松木玖生である。公にはされていないが、一部の海外報道では250万ユーロ(約4億円)とも400万ユーロ(約6.4億円)とも推定されている。FC東京が発表した決算をもとにするならば、250万ユーロ前後と考えるのが妥当かもしれない。
2024年度の移籍金収入のおよそ3分の2にあたる額を、松木ひとりであげたことになる。今日までの同選手の市場価値最高額が250万ユーロであると考えると、サウサンプトンは一般的な評価以上の金額を用意していたと見ることもできるだろう。
2024/25シーズンはトルコ1部リーグのギョズテペでプレーしたが、今季はイングランドで公式戦デビューを飾った。現地時間12日に行われたカラバオカップ1回戦に途中出場した松木は、すでに9日のリーグ戦でもベンチ入りを果たしている。
松木は現在22歳。FC東京に移籍金という形で恩を返したタレントは、新たなフェーズを歩み始めた。
