7位:サガン鳥栖
移籍補償金等収入:6億3000万円
退団した選手例:横山歩夢、河原創、菊地泰智など
サガン鳥栖は今回のランキングで上位に入っているが、サポーター目線ではあまり喜べるものではなかったかもしれない。金額にして6億3000万円が、移籍金として同クラブに支払われた。
2024シーズンにJ1で最下位に沈んでしまった鳥栖は、今季からJ2で戦っている。今シーズンも25試合を終えた段階で暫定6位と、J1昇格プレーオフ圏内ではあるものの、全く予断を許さない状況だ。
この状況は2025シーズンから訪れたものではなく、主力の流出は昨季の途中から顕著だった。菊地泰智が2024年7月に名古屋グランパスに、長沼洋一が翌8月に浦和レッズへ、河原創と手塚康平も同月にそれぞれ川崎フロンターレと柏レイソルに完全移籍で加入した。
さらに当代屈指のアタッカー・横山歩夢は英国のバーミンガム・シティへ渡り、海外挑戦の道を選んだ。『Transfermarkt』によれば、当時21歳の横山には100万ユーロ(約1.6億円)が支払われ、2024年度の移籍金収入に大きく寄与した。
鳥栖は昨年度の決算まで債務超過の解消に奔走しており、その財務状況も主力の流出に大きく影響したと見られる。現在は純資産をプラスにできているが、その代償は大きかった。
彼らの退団は避けられなかったとしても、6億3000万円という金額が相応だったか否か、意見が分かれそうだ。
